新任教員挨拶  永岡勝俊

 2019年4月に化学システム工学専攻先進化学工学システム講座化学反応システム工学分野の教授として着任致しました永岡勝俊と申します。私は平成8年に東京工業大学工学部化学工学科応用化学コースを卒業、平成13年に総合理工学研究科化学環境学専攻で博士(工学)を取得しました。その後、出身研究室とドイツ・ミュンヘン工科大学での博士研究員、ドイツ・フンボルト財団での奨学研究員を経た後に、大分大学工学部応用化学科(現 理工学部共創理工学科応用化学コース)で15年間勤務し、名古屋大学に参りました。

 

 私は、エネルギー問題、環境問題の解決を志向し、固体触媒を用いた高効率物質変換プロセスの研究開発に取り組んでいます。これまで、反応工学的な要素も含め反応場全体を制御、例えば、触媒の酸化といった化学現象といくつかの触媒反応をシームレスで連動させることで新しい触媒反応プロセスを開拓しました。今後は、産学連携に一層力を入れ、高機能触媒の開発をキーテクノロジーとし、反応プロセスの効率化を図るとともに、新触媒に加えて何かしらの外部刺激を加えた特殊なプロセスを構築することで、持続可能社会の実現につながる新しい化学システムの社会実装を目指したいと考えております。

 

 着任して7カ月が過ぎ、周りの先生方のご助力によりようやく研究がスタートしました。健友会会員の皆様方におかれましては、今後ともご指導、ご鞭撻いただきますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。