2020年4月に工学研究科化学システム工学専攻先進化学工学システム講座井藤研究室の助教に就任しました金子真大と申します。

　私は、2017年３月に東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻修士課程を修了し、2020年3月に同研究科マテリアル工学専攻にて博士の学位を取得しました。学位取得後、4月から名古屋大学で研究活動を行っております。研究分野は高分子化学や生物電気化学を専門としており、これまで細胞膜透過性と酸化還元活性を有するリン脂質ポリマーを合成し、細胞内酸化還元状態、ひいては細胞機能を制御する技術を開発してきました。名古屋大学では、これまでの研究を進展させつつ、リン脂質ポリマーの表面修飾に基づく高機能性磁性ナノ粒子の開発にも取り組んでいます。また、これまでの研究内容にとらわれず、機会があれば新しい研究分野にも挑戦していきたいと思っております。

　着任時は新型コロナウイルス感染症（COVID-19)の影響が大きく、愛知県にも緊急事態宣言が発出されたこともあり、研究活動が制限されていた期間もありましたが、最近は実験環境も整い腰を据えて研究を行えるようになってきました。化学工学分野では新参者となりますが、健友会の皆様にはご指導、ご鞭撻をいただけますと幸いです。