新任教員挨拶  髙見誠一

 2017年4月に工学研究科物質プロセス工学専攻先進プロセス工学講座の教授に着任致しました髙見誠一と申します。略歴を紹介させていただきます。東京大学大学院工学系研究科化学工学専攻で化学的気相堆積法や固体材料の表面修飾に関する研究を行い、学位取得後にマサチューセッツ工科大学で博士研究員として勤務後、東北大学大学院工学研究科、多元物質科学研究所で助手、准教授として研究、教育を行なってきました。また、この間3年間にわたり人事交流により物質・材料研究機構で研究を行っております。研究対象は材料合成に関する化学工学であり、計算化学による材料設計、有機半導体の配向構造制御、ナノ粒子合成手法の開発やその表面修飾による実用材料の実現、さらに企業と連携した大量合成プロセスに係る研究を行ってきました。名古屋大学に着任後は化学工学の方法論に基づきこれまでの研究をさらに進展させ、企業との共同研究など社会連携を進めると共に、化学工学のさらなる発展を目指し様々な学問領域との連携と融合を進めたいと考えております。
 着任後に研究室・実験室の整備を進め、合成と評価のサイクルを回せるようになってきました。また、様々な共同研究を行う準備も進めております。今後も、健友会会員みなさまのご指導、ご鞭撻をいただけるよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます。